島根大学は島根県内の企業への就職を目指す外国人留学生を対象に奨学金制度を創設した。一定期間、県内の指定企業でインターンシップ(就業体験)をする留学生に一律25万円を支給する。大卒・大学院修了の若手人材が不足している地域のために、大学がグローバル人材と地元企業を結びつける役割を担う。

今月から「外国人留学生インターンシップ&外国人留学生受入支援基金」の運用を開始。基金は島根県内の企業から募って設立した。奨学金は基金に拠出した企業で60時間以上のインターンをするのを条件に25万円を支給する。留学生にじっくり企業を見極めてもらうため、複数年にわたるインターンを条件とする。

OA機器のミック(松江市)、総合建設の松江土建(同)、特殊ゴムの加地(島根県奥出雲町)など18社が基金に参加した。結果的に県内の企業に就職しなかった場合でも返済義務はない。インターンで単位取得もできる。

対象は就職先を選択できる私費留学生を中心にする。大学院を含む島根大学の全留学生180人のうち約60人が該当する。島根大学国際交流センターは8日から対象者に案内を始め、20日に第1回説明会を開く予定だ。

インターンは今年の夏休みから始める。実際に地元企業への就職者が出るのは2018年度になる見込み。「大手企業に比べ知名度が低いことなどから、留学生が県内企業に就職した例はほとんどない」(同大国際交流センター)という。

【引用 2016/4/5 6:00 日本経済新聞 電子版】